エコビレッジとは

エコビレッジとは、お互いが支え合う社会づくり自然と調和した環境負荷の少ない暮らし方を追い求め、“より人間らしく”“より自分らしく”生きることを目指す人々の集まり、コミュニティ、またその村や地域のことです。
一人や一家族では実践が難しい持続可能な暮らし方も、集団で協力すれば可能になります。
行政や企業主導ではなく、自分たちで自分たちのあり方を考え、持続可能な未来を楽しみながら能動的につくっていくのがエコビレッジ。

エコビレッジの特徴

支えあう暮らし

  • 共有・共用・協働をとり入れる
  • コミュニティでの話し合い
  • コモンミール(皆で食事)
  • 地域通貨・交換やコーポラティブ組合組織などの支え合う地域経済
  • どんな人も受け入れるオープン性、寛容性
  • 子供と大人のオルタナティブな教育
  • 動植物を尊重し共生
  • コミュニティ・ビルド、セルフ・ビルド
エコロジカルな暮らし
  • 循環型エコロジーデザイン
  • パーマカルチャー
  • コミュニティでの食の自給
  • 共同農園
  • 地域の自然素材を使ったエコロジー建築
  • 自然エネルギーでの自給
  • シェアリング等、コミュニティの工夫による環境負荷の低減
  • 半農半X
  • 地域生態系の保護
  • 持続的な伝統智の復興

エコビレッジの多様な側面
  • エコロジカルな暮らしの学び・実践の場として(講習会など社会教育の役割)
  • 精神性の向上
  • 食品や商品を揃えた商店や、特技を活かした多様なサービスの提供の場として
  • 地域再生のスポットとして
  • 農林漁業再興への役割
  • 森林セラピー、菜園セラピー、アニマルセラピーなど、土と心がつながる癒しの場として
  • 心やからだに傷を持つ方や社会的に疎外され希望を見出せない人を受け入れる場所として
  • 文化の復興・創造

お互いが助けあうという社会構造が徐々に崩壊し、地球の急激な環境悪化している状況を食い止めようという意識が、エコビレッジへの原動力となっています。人々がもう一度人や地球につながり、無限の未来を信じられる健康で幸せなライフスタイルを確保できるように、エコビレッジは今や意識的に世界中で創られています。

 

10名前後のメンバーからなる小さなものから、1,000人を超える大きなものまで、世界中に、およそ2000~3000のエコビレッジがあると言われています。(スリランカのサルボダヤ運動を合わせると約1万5000)

 

エコビレッジは私たちの時代における様々な重要な問題に対するひとつの解決法だといえます。

環境、社会、心の問題など、あらゆる問題の解決策を包括しています。

 

1998年に、エコビレッジは国連の選ぶ持続可能なライフスタイルのすばらしいモデルとして 「100 listing of Best Practice」(最もよい実践例の100のリスト)のひとつに初めて正式に名前が挙げられました。

 

 

いまよりずっとしあわせに暮らしながら、持続可能な未来をつくって
 いく方法があるのを知っていますか。衣食住、エネルギー、お金、
 環境、孤独、子育てや老後の不安・・・いまの暮らしにまつわる
 問題の解決策のほとんどは「エコビレッジ」にあります。

 みんなで共同農園を持って、楽しく作物を育てたり。自動車を
 シェアし合って、少ない台数とエネルギーですませることができたり。
 自然エネルギーを利用した快適な家に住み、個人の家のほかに、
 みんなでともに過ごす共有スペースもあり、そこには必ず誰かしらいて、
 ちょっとした悩みを相談できたり。週に何日かは交代で夕食を作って、
 大家族みたいににぎやかに食事したり。両親が働いていても、
 手のあいている大人みんなが声をかけて子供たちはいつも安心して
 暮らすことができたり。一人っ子でも、たくさんの兄弟がいるかのように
 わいわいと切磋琢磨し合って成長できたり。エコビレッジは、現代に生きる
 わたしたちの、とぎれてしまった「ココロとカラダ」「人と人」「人と大地」と
 いったあらゆるつながりを、ていねいに回復していくワクワクする試みです。
 そこで取り戻される循環型の暮らしは、健康な身体、人や自然とつながって
 生きることの歓び、持続可能な環境を同時に実現してくれます。』

(第1回エコビレッジ・デザイン・エデュケーション案内文より)

 

自分たちが創造する、生みだす存在になる

 

社会運動の三つの方向(by田中優)のうち、
一つ目は横→、市民のつながりを通して広める
二つ目は上↑、直接的に国・自治体・企業などに訴える がありますが
エコビレッジなどは三つ目の“斜め”、自分たちでオルタナティブ(代替案)を実現してみせてしまう、という訳です。

 

いつしか、私たちは「消費者」となった。人々はどこかでつくられたものを消費することで生活し、社会経済は消費の扇動で成り立つようになった。多くの生活機能を国家や自治体や企業に委託し、それらに依存するようになった。

個々の人間はとても弱く無責任な存在になってしまった。

 

昨今の金融危機・経済不況で改めて明るみになったのは、個々の人間が「生み出していく力」を身につけていくことの必要性ではないでしょうか。

それは自らが「生み出す」存在になり、やりたいことや出来ることを「生業」としていく実現力、技術、創造力、ビジョン、ネットワークなど、様々な能力です。

自分たちの「生」を、自然とともに、自分たちの力で奏でていくこと。

エコビレッジにはそんな理念があります。

 

 

私たちは、エコビレッジを生き方のひとつの選択肢にしたいと考えています。

エコビレッジがすべてではないけれども、今のような社会がすべてでもないと考えます。

多様性の花開く世界を望んでいるのです。

 

新しく田舎につくるものだけがエコビレッジ?

 

いいえ、そうではありません。

都会でも、都市農園やコーポラティブハウス、コレクティブハウスなど、

エコビレッジの理念に近い取り組みが様々にあります。

むしろ、既存の都市や集落のエコビレッジ化を考えていくべき時でしょう。

 

この既存の街のエコビレッジ化、という考えに近い取り組みが、「トランジションタウン」です。

 

トランジションタウンとは、ピークオイルと気候変動という危機を受け、市民の創意と工夫、および地域の資源を最大限に活用しながら脱石油型社会へ移行していくための草の根運動、またそのステップのことです。

 

パーマカルチャーおよび自然建築の講師をしていたイギリス人のロブ・ホプキンスが、2005年秋、イギリス南部デボン州の小さな町トットネスで立ち上げ、3年足らずの間にイギリス全土はもちろんのこと、欧州各国、北南米、オセアニア、そして日本と世界中に広がっています。

 

詳細はトランジションタウン・ジャパンHPへ。

 

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